こんにちは。
池鯉鮒です。
さてずっと以前から不思議に思っていたことがありました。
その疑問が数年前にやっと解決したのですが、それは牛肉についての話です。
牛は草食動物です。肉や魚などの動物系タンパク質は食べません。
一時期BSEが流行ったときに、牛に”肉骨粉”を食べさせて飼育していたことが話題になりました。牛の共食いをさせていたわけです。元々草しか食べない牛にです。
人間で言えば「食人」でしょう。
利益追求のなせる技なのでしょうが、自然界のシステムをねじ曲げているようで、いただけませんね。
さて話を戻します。
牛は草しか食べないのに、牛肉はなぜタンパク質豊富なのでしょうか?
いつも大豆などの豆類を大量に食べているなら、植物性タンパク質を摂っていることになりますから、”タンパク質豊富”もうなずけます。
でも牛が食べているのは牧場に生えている牧草です。イネ科を中心とした植物です。マメ科の植物も含まれますが、豆をたくさん食べているのならもいっしょ食べて植物性タンパク質を補給していることもあり得ます。ただ牛が豆ばかり食べているという話も聞きません。
実際のところ、草食の動物は牛だけではありません。
ゾウやサイ、カバ、ゴリラなど、他にもありますが、筋肉の固まりのような動物がたくさんいますよね。
これらの動物が草だけで、なぜタンパク質の肉体を維持できているのかが不思議でした。
何年か前に見ていたTV番組で(何のTV番組だったか忘れてしまいましたが)その話題が取り上げられていて、その番組を見てやっと疑問が解消しました。
その番組では、パプアニューギニアの人たちが取り上げられていました。
その人たちは、いつもイモばかり食べているということでした。
ここで話題にしている肉や魚などの動物系タンパク質はほとんど食べていません。
また豆類などの植物系タンパク質をたくさん摂っているということでもありませんでした。
文字通りイモばっかり食べているのに、みんな筋骨隆々としているのです。
番組ではお医者さんの協力のもとで調査したところ、原因が明らかとなりました。
原因は腸内の細菌でした。
腸内の細菌のバランスが、普通の人と異なっていたのです。
タンパク質合成菌が主になっていて、そのタンパク質合成菌が腸内でタンパク質を合成し、そのタンパク質を腸から吸収することで、筋骨隆々の体を作っていたのです。
牛などの草食動物も同じことが起きているという話だったと思います。
そして驚くことに、腸内の細菌のバランスをタンパク質合成菌サイドにもっていくのは、日本人でも可能ということでした。タンパク質を摂らない生活をしていると、3~4ヶ月程度でパプアニューギニアの人たちと同じ腸内細菌のバランスになるそうです。
タンパク質を合成できるようになるということでした。
たった3~4ヶ月でです。
いわゆるベジタリアンという人たちも、このような腸内細菌のバランスになっているのかもしれません。
ということは、私たちは牛や豚などの動物を、飼育した上で殺して食べなくても、問題なく生きていける能力を持っているということになりますね。
そういう能力を持っているのに使わないのは宝の持ち腐れ状態とも言えます。
”グルメ”といった観点からは、肉を食べない生活はつまらないかもしれません。肉を食べるのなら、同類であるほ乳類を食べなくても、遠い系統の鳥類やは虫類の肉にするとか、魚介類を食べるとか、にすればよいのではないかという気がします。
日本の古い時代の遺跡には”貝塚”というものが残っていて、魚介類をよく食べていたことがわかっています。やはり日本人はこのパターンではないでしょうかね。西欧から肉を主食とした食文化が入ってきて、肉を食べるのは当たり前になっていますが、ちょっと違うかも・・・という気がします。
牛や豚などを育てるには、多くの飼料と多くの水が必要です。
それを植物を育てるのに使えば、かなり大量の植物系の食料を生産できます。
食糧生産の方法としては効率的と言えます。
すると、世界の飢餓地域を救えるかもしれません。
また、そう遠くない将来に食料難や水不足がやってくると考えられていますが、それまでに食料生産のシステムを検討しておく必要がありそうです。
それではまた。
久留米工業大学
建築・設備工学科
池鯉鮒
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